東日本大震災7年半 復興の歩み 未来につなぐ ~公明新聞対談


2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の開幕を前に、東日本大震災の被災地として唯一の会場となる岩手県釜石市に「釜石鵜住居復興スタジアム」が完成しました。W杯アンバサダーで釜石シーウェイブス(SW)RFC監督の桜庭吉彦氏と、私(W杯日本大会成功議員連盟副会長)が、復興への思いや大会に向けた意気込みを語り合った対談が、9月23日(日)付の公明新聞に掲載されましたので紹介いたします。

不屈のマインドで前に進む 桜庭

防災・減災を世界へ発信 井上


井上 釜石に待ちに待った「復興スタジアム」が完成しました。来年9月、この地で世界最高峰の熱戦が繰り広げられますね。

桜庭 本当に夢のようです。全国12の開催都市で一番小さな会場ですが、国を背負って戦う選手の気迫を間近で堪能してもらいたいです。

井上 私も高校時代、ラグビーに汗を流した一人として、アジア初のW杯が日本で開催されることに格別の思いがあります。桜庭さんは現役時代に日本代表43試合、W杯3大会に出場されたそうですね。すごい偉業です。

桜庭 ありがとうございます。高校卒業後、新日鉄釜石ラグビー部(=現・釜石SW)に入部して、20歳の時に第1回ラグビーW杯出場という恵まれた環境を与えていただきました。

井上 新日鉄といえば、日本選手権で史上初の7連覇という金字塔を打ち立てた伝説のチームです。釜石が“ラグビーのまち”と呼ばれるゆえんですね。

桜庭 東日本大震災ではチームを、釜石を心配したファンをはじめ世界中の方々から支援を頂きました。“釜石ラグビー”の存在の大きさを実感しました。

井上 私は、釜石市民にとってラグビーとは「アイデンティティー(独自性)」だと思っています。今も大勢の方々が仮設住宅での避難生活を余儀なくされています。復興はこれからが正念場。アイデンティティーを取り戻していくことこそ「心の復興」「人間の復興」につながるものと強く感じます。

地域の励みに


桜庭 あの日、釜石SWには家族や知り合いを亡くした選手、スタッフもいました。その中でも、選手たちは各地から届けられた支援物資を避難所へ運ぶなど、いち早くボランティア活動に奮闘してくれました。

井上 住民の皆さんにとって大きな励みになったことでしょう。

桜庭 また、当時在籍していた外国人選手が大使館から帰国を促されたにもかかわらず、「被災している住民の方を見捨てて帰ることはできない」と、現地に残って支援活動に奔走してくれたのです。その姿に他の選手も励まされ、チームが一つになっていきました。

井上 素晴らしいことです。公明党は、震災直後から被災地ごとに担当の国会議員を決め、「いま何が必要なのか」を地元議員と密に連携しながら、復旧・復興に取り組んできました。震災から7年半を迎えた今も、強固な議員のネットワークで支援を続けています。

桜庭 頼もしいですね。ありがたい限りです。

井上 私が釜石市に入ったのは発災から1週間後でした。特に津波被害の大きかった鵜住居町では、当時、消防団の副団長だった公明議員が津波に追われながらも九死に一生を得て、災害対応に当たっていました。

桜庭 復興スタジアムは津波で全壊した旧鵜住居小学校、釜石東中学校の跡地に建てられました。地元のチームとして、ラグビーならではの“前に進んでいく”マインド(精神)で、地域の皆さんと釜石を大きく発展させていければと思います。

チームプレーで


井上 日本発祥といわれるラグビー文化の一つに、「One for all, All for one(一人はみんなのために、みんなは一人のために)」があります。

桜庭 タックルされ、倒されてもすぐに立ち上がり、ボールを次の人につなぐ。チームプレーに徹し、一つの目的、つまりゴールに向かって一人一人が役割を果たしていくというラグビーの基本です。

井上 復興にも通じるものがありますよね。

桜庭 そうですね。私は「つなぐ」という言葉を大事にしています。釜石ラグビーの歴史をつなぐ、震災の記憶を未来につなぐ、そして、W杯で釜石に訪れた一人一人の思いをつないでいきたいと考えています。

井上 世界から来た人たちが釜石の現状を目の当たりにすることによって、防災・減災の必要性が世界に広がり、つながっていくきっかけになると信じています。予期せぬ災害が相次ぐ昨今、防災・減災、そして復興を政治の主流にしていかなければなりません。そのかじ取り役を公明党が一丸となって担っていきます。

桜庭 まだ復興の途上ではありますが、W杯では、これまで支援してくださった世界中の皆さんへの恩返しとして、私たちも明るい話題を届けていきます。子どもたちには、夢を持つということを感じてもらいたいです。

井上 W杯の成功が復興への希望となるよう、今後も全力で応援していきます。頑張ってください!

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